アートを愛でる香港旅 香港愛、文化、アートに触れるふたつの地元美術館。

M+香港故宮博物館などの新しい美術館や、アートバーゼルのような国際アートイベントで注目を浴びる香港には、地元の感覚あふれる独自の切り口が魅力の美術館も多数ある。

「アートを愛でる香港旅」第3回では、次の香港旅でぜひ訪ねてほしい、モダンに生まれ変わった香港最古の美術館である香港芸術館(HKMoA)と、かつての紡績工場を蘇らせた施設にあるテキスタイルを柱にしたCHAT美術館のふたつのユニークな美術館と、アート鑑賞の前後に楽しみたいグルメスポットを紹介する。

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1)楽しく、味わい深く生まれ変わったHKMoA

ビクトリアハーバーの絶景を目の前にして、4年にわたるリノベーションを2019年に終え、2022年には開館60周年を迎えた香港芸術館(HKMoA)。かつての古びた印象から、香港の若者が集まる人気のロケーションに生まれ変わった。

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ビクトリアハーバー沿いのプロムナードにあるHKMoA。大規模なリノベーションにより、展示面積を40%増して12のギャラリーを擁している。photography: Hong Kong Museum of Art

「新旧、東西、ローカルとグローバルという、相反する要素が溶け合っているのが香港のDNA。HKMoAは、そんな街の個性、性格、テイストを代弁する美術館として、再出発することを目指しました」と語るのは、HKMoA館長のマリア・モク館長。

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1996年にHKMoAに入って以来、美術館一筋のマリア・モク館長。photography: Miyako Kai

「HKMoAのコレクションは、絵画と書、骨董、19世紀の貿易、香港のコンテンポラリーアートという4つの柱に基づいており、その数は18,000組、つまりひと組が100個以上の美術品から構成されていることもあるほどの規模の大きさなのです。国際的に名高い香港のコレクターからの寄贈も近年ますます増えています」
歴史的な展示が多いため、香港故宮博物館と似た内容を想像するかもしれないが「清朝が所有していた宝物がコレクションのベースになっているのが故宮。一方で、清朝の外で集められたコレクションが集まっているのがHKMoAで、それぞれ個性が全く異なります」とモク館長。

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「福」の文字を題材にした明朝の皿とともに、字と絵柄が描かれていく動画を上映。photography: Miyako Kai

コレクション自体の質の高さに加えて「歴史に詳しくない人、アートが苦手と感じるオーディエンスなどに向けて、展示の見せ方やアクティブなSNSを通じたコミュニケーションに工夫を凝らしたことで、来場者の年齢層がぐっと下がって、新しい美術館の形を作ることができました」

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特別展示「浮華・仙境」の開催と同時に、伝統柄の陶磁器でモダンなアイテムを作ったコンテンポラリーな「Make a Wish」が来場者からの人気を集める。photography: Miyako Kai

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不老不死への憧れにとりつかれた名帝の陶磁器

たとえば2023年6月14日まで開催中の「浮華・仙境」は、明朝の名帝であった嘉靖帝(1507~1567)にまつわる陶磁器を中心にした展示。

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嘉靖帝が作らせた陶磁器には、不老不死を実現した世界の様子など、ほかの時代には見られない珍しい図柄が多く描かれている。photography: Miyako Kai

「13歳で皇帝となり、約20年間は堅実な施政を続けたものの、その後崩御するまでの25年間は道教に傾倒し、隠居生活を送った嘉靖帝は、60万点以上の陶磁器を景徳鎮で作らせていました。彼のコレクションには、永遠の生を求める独特の思想に基づいたデザインの作品が集まっています」とキュレーションを担当したアシスタントキュレーターのテリー・ンー氏。

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嘉靖帝の人生が大きく転換したことを示すために、前半と後半の展示の間には、幻想的なプロジェクションの空間が用意され、来場者も違う世界へと入り込んでいく気分を味わえる。photography: Miyako Kai

そんな彼の人生観とともに、大の愛猫家でもあったことから、猫が展示の周りを動き回る映像があちこちに配されるなど、硬軟織り交ぜた内容と構成になっている。

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展示のあちこちに、嘉靖帝の猫が走り回る仕掛けが楽しい。photography: Miyako Kai

クラシックで幽玄なる特別展示に連動しながら、とびきりモダンでインスタスポットとしても人気を集めているのが、香港人アーティストであるエンジェル・フイ・ホイキィウに製作を依頼した『Make a Wish』。ハーバービューの美しい窓際に置かれた長いテーブルの上には、白と藍の伝統柄を使った陶磁器製のバースデーケーキ、ハンバーガー、ロボットなど現代的なアイテムや、豚の丸焼き、小籠包、アフタヌーンティーなど香港ならではのオブジェがずらり。「不思議な国のアリスのお茶会をイメージしているんですよ」とモク館長。

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『Make a Wish』には、香港の結婚式などで出される目にミニトマトを載せた豚の丸焼きやロボットも置かれている。photography: Miyako Kai

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18~19世紀に中国で西洋との交易が唯一許されていた広州での買い物事情を紹介する特別展示では、人気イラストレーターTsui Brothersとのコラボによるインタラクティブな映像も。photography: Miyako Kai

2023年3月から6月28日までは、大規模な特別展示として、ジョアン・ミロの「The Poetry of Everyday Live(日常の詩情)」を開催中。スペインのジョアン・ミロ財団から貸し出された94点には、スペイン国外不出だった絵画や、身近な素材を使って作られた彫刻、リトグラフやポスターなどが含まれているほか、ミロから影響を受けた新旧の香港アーティストの作品も展示して、地元との接点も加えた華やかな展覧会になっている。

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スペインのジョアン・ミロ財団ディレクターのマルコ・ダニエル博士が、まるで墨絵のようなモノクロームで動きのある線によって描かれた『花火』について熱弁中。photography: Miyako Kai

いちどでは鑑賞し切れないバラエティ豊かで充実した展示で、香港をより深く楽しめる場所になったHKMoA。
「香港の奥深さを味わいたい方はもちろん、ハーバーサイドで素敵な午後を過ごしたいという軽い気持ちでも、ぜひ訪れてください」

 


HKMoA
Hong Kong Museum Of Art, 1/F, 10 Salisbury Road, Tsim Sha Tsui, Hong Kong
https://hk.art.museum/en/web/ma/home.html
 

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アートに浸るアフタヌーンティー

HKMoAと同じ建物にあり、ハーバービューの絶景をHKMoAと分け合うHUEは、アーティスティックな空間が自慢のモダン・オーストラリア料理のレストラン。ランチ、ディナー、週末のブランチからティータイムまでを扱い、約460㎡の広い空間は一日中賑わっている。

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明るい日差しが気持ちいいHUE。週末のアフタヌーンティーは、女性客に高い人気でひときわ華やぐ。photography: Miyako Kai

HKMoAでの美術鑑賞の後、余韻に浸りながらの午後の一息にぴったりなのが、土日祝限定のアフタヌーンティー。フォアグラとポートワインソースを載せたサワードウブレッド、イベリコハムとグリーンピースとアスパラガスのタルトなどのセイボリーに、抹茶とマスカルポーネチーズのドーナツ、ピーナツバターのパイ、エスプレッソのケーキなど繊細だけれどもほっこりさせられるスイーツを堪能できる。サクサクのスコーンとクロワッサンもあり、ランチ代わりにもなる充実感。そして飲み物には、コーヒーや紅茶のほかに、グラスシャンパンやノンアルコールカクテルなどのチョイスも。

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HUEアフタヌーンティー 土日祝15時30分~17時30分。2名で680香港ドル。photography: Miyako Kai

これぞ香港という景色を目の前にしながら、ギャラリーも兼ねたスタイリッシュな空間で、とことん寛ぎたい。

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ビクトリアハーバーを眺めるパノラマの窓が魅力的。https://huedining.com.hk/ photography: Miyako Kai

 


HUE
Hong Kong Museum Of Art, 1/F - inside HKMoA, 10 Salisbury Rd, Tsim Sha Tsui, Hong Kong
https://huedining.com.hk/
 

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2)テキスタイルから香港と世界を感じるCHAT

香港郊外の荃湾(ツェンワン)駅から徒歩10分ほどの工業地帯という、決して便利とは言えない立地でありながら、常に地元の若い人で賑わっている文化とビジネスの複合施設The Mills。元は紡績工場だった建物を改築して作られており、香港の新興ブランドやカフェ、レストランを多く揃えたラインナップ、広い空間に遊び心のあるインテリア、そしてペットフレンドリーという方針を打ち出している個性派施設だ。

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The Millsの館内は、紡績工場の構造や壁などを残しながら、光あふれる空間を作り上げている。吹き抜けを生かした、美術作品の展示やイベントも人気。photography: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

The Millsのオーナーは、1954年に紡績業で創業し、いまでは香港最大の不動産デベロッパーのひとつである南豊グループ。創業の地と香港を讃える愛情が隅々まで感じられることがThe Mills人気の大きな要因だとしたら、その真髄と言えるのが館内にあるCHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)だ。そのCHATを館長として率いるのは、水戸芸術館現代美術センターの主任学芸員を務めた高橋瑞木氏。

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CHAT美術館の高橋瑞木館長。森美術館準備室を経て2003〜2016年まで水戸芸術館現代美術センターで主任学芸員として勤務。2016年から香港在住。photography: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

 

「日本でも各地域に『○○織』と名付けられた織物があるように、世界各地の伝統や風土と深く関わっているテキスタイルは、おもにクラフトとして捉えられています。ファインアートとして捉えられないことがほとんどでした。しかし、美術界がグローバル化し、欧米のシステムで構築されたアートの座組みを疑問視し、テキスタイルを通じてアイデンティティやジェンダーの役割を問いなおすようなアーティストたちが登場しています」と高橋館長。

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かつて工場で使われていた紡績機器を、見学者のために動かすこともphotography: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

CHATの常設展示は、いまも稼働可能だという紡績機械が設置されている。展示室にある。現在展示されているのは「Patternways: Visualising Hong Kong in Transition」。「パターンをテーマにして、香港の人々の暮らしと消費者文化やデザイン、国際ビジネスのネットワークがどのように関連しているかを見られます」と高橋館長が説明してくれた。

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CHATの収蔵品に加えて、60~70年代の百貨店包装紙を熱心なコレクターから借りるなどして、展示を充実させている。photography: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong 

大丸、高島屋、伊勢丹などの日系百貨店の香港店は、香港の消費者にとって華やかな存在で、ほとんどの店が姿を消しているいまも、その全盛期を懐かしく語る声をよく耳にする。そんなことを思い出させるのが、こちらに展示されている大丸の包装紙。70年代にはこれを手にして街を歩くことがステータスだったそう。コレクターから借りているというさまざまな包装紙は、いま見てもとてもスタイリッシュ。

「戦前、中国の上海では紡績産業が隆盛を誇っていましたが、第二次世界大戦後、多くの資産家や技術者が香港に移住してきたことで、香港が紡績産業の地となり、移住して香港の発展を支えました。そんな香港の成り立ちを垣間見ていただけます」(高橋館長)

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亜熱帯である香港から生まれた最初の世界的ファッションデザイナー、デビッド・シークワンは、不思議なことにニットが専門だった! 中央と右が彼の作品。photography: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

日系のほかにも、現在も人気を保っている創業160年を超える英国系デパートのレーン・クロフォードのかつての包装紙や、ヴィンテージのシルクで織られたプリント製品、80年代に香港人デザイナーとして初めて世界的な成功を収めたデビッド・シークワンの作品や写真が展示されているほか、地元ボランティアによる綿の紡ぎ方のデモンストレーションや、別コーナーにはVRによる紡績工場の歴史映像など、来館者も体験できる楽しい工夫がされている。

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CHATの常設展示のひとつであるVRマシン。過去の香港と紡績産業に関する映像が流れるphotography: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

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VRゴーグルを付けてThe Millsの館内を見ると、工場時代の機器が並んでいるように見える。photography: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

期間限定の特別展示は、テキスタイルを通して現代のアート、デザイン、工芸を見るというテーマで、毎回ユニークで充実した内容が評判。2023年5月21日までは、中央アジアのテキスタイルアート展「Clouds, Power and Ornament – Roving Central Asia」が開催されている。

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カザフスタンのAsel Kadyrkhanova(アセル・カドリクハノヴァ)による祖母の名をタイトルにした『Marijam』。アラビア語、ラテン語、ロシア語の3種類の言語が刺繍されている。photography:  CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

タリバン政権下のアフガニスタンでの女性の抑圧や、政治的な要因により人生で母国語が3回も変更されたカザフスタンの事情などの重厚なテーマを描いた細やかなパッチワークや刺繍アート、結婚を前にした女性がロマンティックな絵柄にときめきをちりばめて一世を風靡した刺繍スタイル、伝統の素材であるフェルトを巧みに使った作品など、バリエーション豊かで独特の色彩感覚や斬新なデザインに目を奪われるテキスタイル作品が揃っている。

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ウズベキスタンで80年代に大流行した、結婚前に準備するロマンチックな刺繍シリーズ。ウズベキスタン人のアーティスト Umida Akhmedova(ウミダ・アクーメドバによるコレクション。photography:  CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

CHATを訪れたら必ずチェックしてほしいのが、ミュージアムショップ。テキスタイルを軸にして、さまざまなデザイナーやブランドとのコラボで作られたオリジナルグッズは、とても力が入ったものばかりで、しかもCHATのショップでしか手に入らない掘り出し物揃い。

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スタイリッシュなアイテムの宝庫であるCHATのショップ。photography: CHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile), Hong Kong

 

また香港人作家やブランドのセレクトも素晴らしく、ひと味違った旅の思い出やお土産選びにぴったり。「ファッションやテキスタイル、香港の歴史や文化に興味がある人なら、とても楽しめる美術館です」と高橋氏が言うとおり、都心から足を延ばして半日や1日を過ごしたくなる異色の施設だ。


CHAT
The Mills, 45 Pak Tin Par Street, Tsuen Wan, Hong Kong
https://www.mill6chat.org/
 

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香港の香りを封じ込めたジン

香港の大型ショッピングモールには、どこもほぼ似たようなブランドが出店しているものだが、The Millsはそれらとはまったく毛色が異なるラインナップなので、美術館の前後にぜひゆったり見て歩く時間を作ってほしい。
その中でも、香港をいままでにない角度で味わえるのが「丹丘蒸留所」。香港のクラフトジンである「Perfume Trees Gin(白蘭樹下)」の試飲室を兼ねたバーで、香港にゆかりのあるボタニカルで作られた優雅なジンと、それを使ったカクテルを楽しむことができる。

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The Millsの新館3階にある「丹丘蒸留所」。photography: Miyako Kai

「白蘭樹下」のメインボタニカルは「白蘭花」という花のエッセンス。これはかつて街中で見られた花売りが抱えていた白い花で、70~80年代にはタクシーの車内などで天然の芳香剤としても使用されていたため、香港に生まれ育った人にとって懐かしさを喚起する、ひそかな香港の香りなのだとか。

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自宅で手軽にひと味違うジントニックを作るコツなども教えてくれるワークショップが人気。photography: Miyako Kai

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香港の若手書家がデザインしたボトルが美しい。https://perfumetreesgin.hk/jp/home/  photography: Miyako Kai

ほかには線香に使われるサンダルウッド、広東料理の食材となる陳皮など、6種類の香港的ボタニカルが使用されている。
CHAT美術館で知的な刺激を受けた後、悠然とした花の香りに包まれて、しばし古き良き香港に思いを馳せてみては?

 


丹丘蒸留所
Unit 301, The Mills, 45 Pak Tin Par Street, Tuen Wan, N.T. Hong Kong.
https://perfumetreesgin.hk/jp/home/#0
 
取材協力: 香港政府観光局 http://www.DiscoverHongKong.com

 

第1回: 新しい香港の顔! アジアの現代美術館「M+」へ
第2回:好奇心を刺激する「香港故宮文化博物館」の魅力。

text: Miyako Kai

2006年より香港在住のジャーナリスト、編集者、コーディネーター。東京で女性誌編集者として勤務後、英国人と結婚し、ヨーロッパ、東京、そして香港へ。オープンで親切な人が多く、歩くだけで元気が出る、新旧東西が融合した香港が大好きに。雑誌、ウェブサイトなどで香港とマカオの情報を発信中のほか、個人ブログhk-tokidoki.comも好評。大人のための私的香港ガイドとなる書籍『週末香港大人手帖』(講談社刊)が発売中。

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